語学学校に行った話
海外生活で否が応にも向き合わなければならない問題が言語ですよね。
私の英語力は典型的な日本人で、読み・書き・文法は極端に悪いわけではないものの、リスニング・スピーキングはからっきしダメです。
大学生の頃は、ネイティブの先生の授業を受けていたり、英会話教室に週1回通っていたりしたので、海外旅行に行った時に何とか困らない程度には話せていたのですが、社会人になってから英語をほぼ使わない環境になったので(たまーに英文メールを作成するくらい)、なけなしの英語力が更に低下しておりました。
ヨークに越してきた後、ひとまず英語を話す環境に慣れなきゃということで、1か月間だけ近所の語学学校へ行きました。
今回はそのことについて書いてみようと思います。
★語学学校について★
- 午前コース(週15レッスンor週20レッスン)、午後コース(週15レッスンor週20レッスン)、午前・午後コース(週25レッスンor週30レッスン)が選べる
- 受講期間は1~48週間で選択可
- 16歳以上が受講可
- 教科書は使いまわし(20か30ポンド払えば新品がもらえるそうです)
- Beginner~Advancedの5段階(6だっけ?)クラス
私は午前コース(15レッスン)を選択しました。朝9時スタートで12時に終了するコースです。
初日は朝8時半に集合し、学生証の写真を撮ったり、書類にサインした後、ガイダンスとクラス分けテストを受けます。
テストは文法・ライティングテストと面談です。
ただし、クラス分けはほぼ文法テストのみで行われたようなものです。。
一通りの説明が終わったら、早速クラスに参加します。
自己紹介を終え、クラスメートとディスカッションを始めたその時、私は愕然としました・・。
というのも、配布されたテキストが大学受験か!?という難しさ。一番上のクラスではなかったんですけどね。ディスカッションの途中から参加だったので状況もつかめず・・。サウジアラビア人の女の子が説明をしてくれましたが、彼女たちの英語が聞き取れない。
・・私の語学学校生活は先行き不安なスタートとなりました。
クラスの編成は、入れ替わりがあるもののサウジアラビア人、イタリア人、スイス人、韓国人、フランス人等々。
みんな私より若くて話が合わないんじゃないかと思っていましたが、意外と同年代が多くびっくりです。仕事やめて勉強に来た人とか、会社を経営していて、休暇で来た人とか、国の奨学金で勉強しに来た人とか、バックグラウンドは様々です。
先生は物知りな初老のおじさん。授業内容に関連して面白エピソードを色々話してくれました。宿題はたまに出ますが、無理のない量です。英語を勉強するのも大事だけど、パブに行ったりとかヨークでの生活を楽しむのも大事だからね、とのこと。
授業は教科書に沿って進められます。あるテーマに関する論文を読んで、ペアまたはグループで意見交換をしたり、文法問題を解いて間違えたところを教え合ったり。
私はテキストに付いていけなかったので、予習をするようにしていました。
予想はしていましたが、クラスメートは語学学校に通う必要があるのか疑う程ペラペラと話します。私は彼らより明らかに流暢さに欠けているので、あらかじめ内容を把握して初めて、どうにかこうにか彼らと意見交換ができるレベルでした。(私はイタリア語・アラビア語圏の人々の英語を聞き取るのに苦労しました。彼らに私の英語も通じないこともしばしば。中国人・韓国人の英語は聞き取りやすく、私の英語も通じやすいので、やはり言語的に近いものがあるのかなあと感じました。)
そんな私にも、スイス人の友達ができたのです(*^^)v
彼女の母国語はスイスドイツ語。私が知っているドイツ語圏の人々はみんな綺麗な英語を話しています。
仲良くなったきっかけは学校主催のパブツアーです。最低開催人数が6人だったのですが、参加表明をしにオフィスに行ったところ「今のところあなたしかいないわよ!友達を誘ってね」とお姉さんに言われたため、ドキドキしながらも彼女を誘ってみたのです。(この時点ではほぼ会話したことありませんでした。勇気出してみるもんですね!)
パブツアーの後、休憩時間にもしゃべるようになり、放課後2人で別のパブにも行きました。
残念ながら彼女は既に帰国してしまいましたが、WhatsAppというLINEのようなアプリで連絡を取っていて、旅行先の写真とかを送り合っています。
1か月学校に通って、スピーキング力を格段に向上させられた!と自信を持って言えるわけではありませんが、日本人以外とコミュニケーションを交わすことに対して慣れたように思います。本当はずっと通った方が良いのでしょうが、何せ学費が高いので(1年間通うと日本の私立大学1年分と同じくらいの費用が掛かります・・)今はDMM英会話+週1回ネイティブの先生に英語を習いに行っています。
イギリスに来て4か月程経とうとしている今でも、ヨークシャーっ子が話す英語を聞き取れず、日々高い高い壁を感じていますが、継続あるのみですね。